azul’s Home

もう！危ないでしょう！ダメですよ！と言えば良かったのですが、思わずシャーって返していた私。リズちゃんは大人しくなりました。
家の中に入ってしばらくの間、リズちゃんの様子が面白くてついシャーシャー言ってしまった私。
最後のシャーは、リズちゃんがわざわざ私の目の前に来て私の様子を確かめるように見つめて来ました。その表情は「信じられない、悲しい」というふうに見て取れました。
その時からリズちゃんは私に別れをする決心をしたのかもしれません。
そしてもう許さないと決心したのかもしれません。
その後私は遠方に泊まりがけで出かけて留守にし、猫たちと数日、離れておりました。
帰宅した日は激しい反応はなかったものの、九州に台風が上陸した日、二日間は暴風雨の音に怯えている様子でした。リズちゃんの弟のつばさはいつでも通常通り。
夜は私の腕枕でリズちゃんは眠りました。もう元通り？それは甘々だったのです。

私が留守にした事、台風が来たことはリズちゃんにとってハプニングであり、不安を増大させる要素でしかなく事態は悪化していました。私から隠れようとして潜り込めるところならどこにでも潜り込み出てこなくなりました。たまに姿を見せると嬉しいので私が構いだすと、舌を出してはぁはぁしたり、腰のあたりをびくつかせたり。完全に様子がおかしくなったのです。
どこか怪我をしたのではないか、病気ではないか、明日病院に連れていった方がいいのでは？多分台風などの不安でストレスがかかっていてこもりたいのではないか？食欲はあるし、お通じもあるから様子を見ようかとなった翌日の夕方からリズの姿が見えなくなりました。

もしやどこからか脱走？それにしてもドアからリズちゃんが出ていくのを誰も見ていず、家の中にいるはず？とちらりと思ったものの、夜中や明け方になっても出てこないはずがない、これはもう外に出てしまい、という騒動は前のブログに書きました。

リズちゃんは15時間もクローゼットに潜ったまま出てこなかったのです。
おそらくそれはリズちゃんの意思で。何度もクローゼットの扉を開けて名前を呼んだり、手を叩いて音を出して家の中も捜索しました。

ガンコちゃん。気が強くても神経質なところがあるリズちゃん。
私の怖い顔を見てどんなに怯えたか絶望したかと思うと、私は猫ちゃんと暮らす資格はないとつくづく思いました。

今はご飯を食べに来る時とトイレに来る時だけは出て来ますが、押し入れの中で寝るようになってしまいました。少しはゴロゴロと喉を鳴らしてくれるようになりましたが、以前のようには甘えてくれません。

それでも諦めてはいけないと。ひたすら謝り、目を合わすときはゆっくり瞬き、過剰に触らない、遠目で様子を見るを続けています。
私も寂しいけれど、リズちゃんにとっては信用していた人間に裏切られたショックの方が辛いはずです。二度とリズちゃんを脅かしたりしませんからどうか許してください。

動物病院には連れて行きました。身体には異常はありませんでした。
また一から始めて信頼してもらえるように頑張ります。